学校の門をくぐった時、後ろから走ってくる足音が聞こえた。 「麗ー紀!!」 ポンっと、軽く背中を叩かれる。 「おはよう美歌。今日も元気ですね~」 「あったりまえじゃん!!」 そう言いながら、あたしにピースを向けてきた美歌。 美歌こと、中谷美歌。この子とは幼なじみ。 「あ、麗紀!音楽室行こうよ!」 「いいねー!朝練だーー。」 「おー!!」と声を揃えて、あたし達は、走って音楽室へ向かった。