次の日。
眠い目を擦り、学校へ登校する。
相変わらず、西階段にはブルーシートが巻かれている。
未だに見慣れない。
昨日は、あのまま収集がつかずに解散となった。
廉は市内に住んでいるらしく、紘子と一緒に自転車を漕いで帰っていった。
残った私達三人は、電車で帰る。
ソフトクリームの例が抜けきらなかったらしく、美紀がずっと騒いでいた気がする。
そして今日。
教室は騒がしいが、殺人事件の話は消え去っていた。
まぁ、そんな話ばっかりしててもしょうがないしね。
「おはよう!紘子ちゃん!」
席に座り、本を読んでいる紘子に声を掛ける。
彼女はゆっくりと顔を上げた。