「えー!仲直りしたんですかぁ!?」

お昼休みの社食に
カミちゃんのよく通る声が響く

「うん。お騒がせしました」

お世話になったカミちゃんに
昨日の仲直りを一通り報告した

トモの事、完全に信じた訳じゃないけど
もう一度やり直すって決めた事

「そっかぁ・・・なんだぁやっぱ、つぐみさんには、トモさんなのかなぁ?」

カミちゃんが
なんだか腑に落ちない顔をしてる

「なんでそんな顔するのー!?」

思わず気になって聞いてしまった
私はスッキリしてるのに、
やだなぁカミちゃんてば

「えー、だって・・・つぐみさんにはリクちゃんの方が合ってるような気がしてたから」

カミちゃんの言葉に
何故か私はむきになる

「えー!?なんで?」

せっかくトモと仲直りしたのに
ちょっと心がザワついてしまう

「私のイメージですけど。リクちゃんの方がワガママを真っ正面から受け止めてくれる気がするから」

カミちゃんのするどさに
私はちょっとだけ、クラッとした

「でも・・・」

私は、反論した

「昨日、トモにもこれからはワガママを聞いてもらえるように約束したの。週一で会うとか、毎日ちゃんと連絡取り合うとか」

カミちゃんの表情がやっと明るくなる

「それなら、大丈夫なんじゃないですか!?つぐみさんは会いたい時に会ってくれる人が一番だから」

「うん。私もそう思うんだよね」

そもそもトモが会ってくれないのが
いけなかったんだから
きっと
今度はうまくいくはず

「そっか。でも、ちゃんと聞いてもらえて良かったですね」

カミちゃんのその言葉に
やっと安心している私がいた