次の日の昼下がり

部屋の窓際で秋晴れを感じながら
携帯を手に、ためらっていた

さっきからずっと
トモの携帯番号が並ぶ画面を
ひたすら見つめている

『会いたい、とか言われたら彼氏嬉しいと思うよ?』

昨日のリクちゃんの言葉について
私のひねくれた思考回路が
色んな解釈でとらえては
繰り返し私を迷わせる

本当に、そうかな

でも
リクちゃんは私が好きで
私に会いたいって言われたら
嬉しいからそんな考えが浮かぶわけで

それなら
トモも私の事が好きなら
私に会いたいって言われるのは
嬉しいはずだよね

そう自分に言い聞かせた私は
トモに電話をかけた

だけど何度鳴らしてもトモは出なくて
私は電話を切った

仕事かな

もう、トモの休みの日すら
把握していなかった

『はぁぁ・・・』

なんだかトモを
遠く感じる