━学校━

結局、あのまま琴音は和希の家に泊まった。

「おっはよ~!」

菜々美がスキップしながら教室に入ってきた。

「おは~♪」

琴音は笑いながら菜々美に話しかける。

「よぅ。」

後ろから低い声が聞こえてきた。

後ろを向くと和希と伸也だ。

「おはよっ☆」

「元気だなぁ~。朝からよぅー」

伸也は不機嫌なようだ。

和希は琴音の頬にキスをした。

「キャァァァァァ!!!」

教室からはいっきに高い声が出る。