「ねぇ…………ここって……」







楽しそうに騒ぎながら駆け回る小さい子供達。






クレープを食べながら楽しそうに会話をしている女の子達。



  




ラブラブな雰囲気で手を繋ぐカップル達……







そしてー……







《キャーーーッッ………!!!!》









叫び声を出す人達。








「あ゛?


見て分かんねぇーのかよ。

遊園地だよ遊園地。


お前、馬鹿か。」








尚希は、腕を組みながら言った。








ムカッ……




じゃなくって……!!






今は、そんなのどうでも良い。







あたしが、聞きたいのはー……







「何故、遊園地!?」







そう……何故か今あたし達…………






遊園地におります。








今朝、いきなり尚希が出かけると言い出して付いて来たら遊園地に到着。









みなさん、分かります??






コイツが、何をしたいのか。






彼女のあたしには、彼氏の考えていることが、さっぱり分かりません。







「んなの決まってんだろ。


デートだよデート。」







あーー……何だデートか~!!





そっか~あたし、尚希とデートなんだぁ~







って……







「ハアァァァァァァ!!!!????」








騒がしい遊園地にあたしの大きな叫び声が響き渡る。







「うせっーな。

何驚いてんだよ。」








何、驚いてんだよって……




驚くに決まってんでしょうがっっ!!!!







だっ、だって……!!