放課後。
赤い夕日が差し込む教室で、いつものようにあたしは二つ上の従兄である晴樹[ハルキ]の部活の終わり待っていた。


「李都[リト]」
「わっ!はっ…晴樹!!びっくりしたぁ…」
「っはは!!李都びっくりしすぎ!」
「…晴樹が遅いから待ちくたびれてぼーっとしてた所為だもん」
あたしは頬を膨らませて言った。
…本当はもっと可愛く、"お疲れ様"って言えたらいいんだけどな…。
「李ー都!せっかくの可愛い顔が台なしだぞ!…待たせてごめんな?」
そう言って、晴樹はあたしの前髪をあげて額にキスをした。

…そう。あたし達は従兄妹同士で、付き合ってる。

<執筆中>