恋愛するなら年上がいい。

精神的余裕と、安定感。

落ち着いたつきあいをしたい。





だけど。

私の手元にくるのは。

たいていがハズレくじだ。





それは、今回も例外ではなかった。








「バッカじゃないの?」

「うるさいなぁ」

「俺、やめとけって言ったじゃん」





はいはい。

確かに言われましたよ~。

でも。

制服着てるアナタにはカンケーないでしょ?

私は年上がいいの。

精神的余裕と安定感を持った。

落ち着いたお付き合いがしたいの。





そんな私を見て。

呆れたように小さくため息を吐くと。

ヤツはかろうじて引っ掛かってる程度のネクタイを首から外して。

それを椅子の背もたれに無造作にかけた。





そして。

私の後ろにあるソファーに腰を落とした。