「あー、そう言えば僕、資料をまとめる仕事が残ってたんだよねぇー。」


生徒会室でガリガリ勉強。

凛妃は急に手に持っている教科書を机に置きゆっくりと立ってそう言った。


「え!!?行っちゃうの!!?凛妃だけが頼りなのに!!」


私の悲鳴のような声がこの生徒会室に響く。


本当に凛妃だけが頼りなのだ。


3日後の追試の為に今は必死に勉強中。

私と銀だけで勉強しても全くはかどらなかったので他の生徒会メンバーに勉強を教えて貰おうと思ったのだが.....


『勉強?華恋と銀の?えー嫌だよぉ。二人とも超バカじゃん。それに今日は由美ちゃんとデートの日だし。』

なんて言って光は軽く右手をあげてふら〜っとどっかに行ってしまった。


蓮はと言うと会長の仕事が忙しいとか言ってやっぱりどっかに行ってしまった。


残ったのは凛妃だけ。


でもその凛妃さえも何処かに行こうとしてる。


「行けばいんじゃねーの?てか、さっさとどっか行けよ。」


叫ぶ私とは裏腹に静かな声でそう呟く銀。


全く、銀は.....


「銀!!アホなことを凛妃にバカにされたからっていじけてんじゃないの!!仕方ないじゃん!!アンタバカなんだから!!」


そう銀はここ1時間ずーっと凛妃に嫌味を言われ続けていた。


『こんなことも分かんないんだぁ。さすがバカ。』


『あはは、こんなことも分かんないの?』


などなど。