ケータイ小説 野いちご

白いジャージ9 ~最終章~

LOVE.1
先生と山の中で




―先生と山の中で―






滝を見たいと言い出したのは私だった。




夏の山は涼しくて気持ちが良さそうだった。




山と言っても、ほんの少し登るだけで、すぐに滝に到着しちゃうんだけどね。







長袖シャツを着た先生が、山の地図を広げた。




「道が整備されてるから、山登りって感じじゃないかもしれないな」




「いいの!山の綺麗な空気を吸えるだけで嬉しい!」






細い山道を登り始める。




先生の後ろを歩く。



何だか新鮮だなと感じたのは、先生の後ろを歩いているからだ。




いつも、隣にいるもんね。






手も繋がずに、先生の後ろをただ歩く。





先生の背中や、


後頭部や、


足元を見て。







先生の声を聞いて・・・・・・







時々振り向く先生の優しい顔にときめいちゃう。




“新垣先生”って感じだぁ。





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