ケータイ小説 野いちご

白いジャージ9 ~最終章~

LOVE.1
直と出会えた意味【先生目線】





―直と出会えた意味―  【先生目線】






今日は、お互いの両親と旅行に来ている。



こんなことは初めてだった。



計画してくれた直には心から感謝している。



正直、直はあまり気が進まなかったと思うんだ。



俺のお袋が同居なんて言い出したせいで、少し気まずくなっていた。



でも、そこで解決策を見出してくれようとするところが直なんだよな。




本当に最高の妻だ。



ふふ。





「和人君、いい体してるな」




直のお父さんが、俺の肩に手を乗せた。




「体育の教師ですから」



と俺が自信満々に言うと、親父が口を挟んできた。





「小さい頃は、弱虫だったのにな」




「そんなことねぇよ」




「いやいや。和人は、赤ちゃんの時はよく風邪を引いていたし、幼稚園に行くようになると、優しすぎて心配したんだよ。もっとケンカくらいすればいいのにと思っていた」





親父のその想いは、誠人に届いたのだろうか。



アイツは、やんちゃでケンカばかりしていたな。






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