―応援団長―





午前の部が終わり、ゆかりとたっくんが来てくれた。




コンビニで買ってきてくれたパンを食べながら、さっきの出来事を話していた。





「直ちゃん、すごいな。元カノとご対面なんて、ありえないよ。俺はそんな勇気ないよ」



たっくんは、そう言ってメロンパンを頬張った。



結婚して少し太ったというたっくんだけど、相変わらずかっこいい。






「そうだよね。私も無理だな。直は強いよ。でも、緊張したでしょ~」




「うん。めちゃめちゃ緊張して、ドキドキして・・・・・・でも、話せて良かった。スッキリしたの」






ゆかりの選んでくれた私のパンは、やきそばパンだった。




嬉しい。






「これで、またひとつ壁を越えたって感じだよね。直と先生は」




「そうだな。俺とゆかりはまだまだだな」





顔を見合わせたふたりは、もうすっかり夫婦になっていて。



だけど、ラブラブさも健在で安心した。