「恵央斗が居ないって、どういう事?」 「わからない。喧嘩したし、私に愛想尽かして、出て行ったのかもね…」 「あの、馬鹿…」 翌日、めでたくもないお正月を迎えた。 喪中で、私は質素に過ごすつもりだったけど、TAKUMAが来た為、お節は用意して居た。 TAKUMAは呆れた様子で、彼女の紀伊ーキイーさんに声を掛けてソファーに座る。 気を使わせて、申し訳ない。