「これが本当に社宅なの?」



「ぽいな;;」



恵央斗も驚きを隠せてなく、なかなか駐車場から動こうとはしない。



「ENATOさん、アリスさん、お待ちしておりました。どうぞこちらへ」



「…誰ですか?;;」



出迎えてくれた男性。

物腰の柔らかそうな人だけど、どうやら事務所の関係者ではないらしい。

男性は「妻がお世話になっております」と、頭を下げる。