「俺が、犯罪のアドバイスをするだと!?」
「そうだ。国家財産に手を出せたんだ、それぐらい余裕だろ!?」
…。
その言葉に腹がたち、
「ふざけんな!!俺は犯罪って言ったら、万引きとか交通違反ぐらいなんだよ!つか何度言えば良いんだよ!俺は国家財産なんか盗んじゃいねぇ!」
俺は怒鳴った。
あの万引きの一件以来、犯罪は犯さねぇって誓ってんだ。するわけがない…。
「まぁまぁ兄ちゃん。落ち着けって!わかったわかったー。とりあえず今は頼まねぇよ…」
シュンと、しだした、おっさん。
「今はって、一生そんなこと頼むな!!」
「…。悪かったよ兄ちゃん。でもなんで、そんなに犯人じゃないって突き通すんだ?ニュースでも、兄ちゃんの顔写真でいっぱいで、犯人は兄ちゃんってことになってるのに。」
俺は深く深呼吸をし、冷静モードに切りかえた。