おはようと笑ってみたら、
あなたの顔がこわばった気がした。

あれ、私、また間違えた?

どう振る舞えばあなたの記憶に、
少しでも良く残るかを考えてきたのに。


あー、でも。
良くなんか残るわけないんだよな。

ふられたんだもんな。

もう好きじゃない。
一緒にいてもつらいだけだ。

そう断言されるくらいなんだもんな。

こてんぱてんにふられたんだもんな。


気を緩めると泣きそうだから、
わざとらしくもいちど笑った。

嘘っぱちの笑顔。