あの日は一面真っ白で。 ふわりふわりと舞っていた。 『今日は降りそうにないね…』 灰色の空を見上げてぽつりと呟いた。 滲む視界はいつものことなのに…。 『今日だからかな…っ』 よけいに辛くなるんだ―・・・ 寒い夜には