寒いはずなのに体温は一気に上がって胸が高鳴る



「どうして…居るの?」



緊張して声が震えてしまう



「あ、えっと…井上からメールが来て」



「………メール?」



もしかしてさっき海斗が携帯を弄っていたのは

高橋芽依じゃなくて大輔くんにメールを送っていたの?



余計なことを……!!!




「白木さん、これ着て?」



大輔くんは自分が着ていた上着を脱いで私の肩に掛けてきた



「な、なに!!?」



「びしょびしょだから風邪引いちゃうよ、」



「いい!いらない!!!」



私に大輔くんの上着を着る資格なんてない、