その日は雪がずっと降っていた。

…この村には冬しかない…そう、春、夏、秋が無いのだ。

だからずっと寒いし、だいたい雪が降っている。


「…今日は雪が激しいな…」


もしかして…、゙生け贄の儀式゙が行われるのか…?


…そうだとしたら。


いったい生け贄は誰なのか。


「ゆーいとっ!!」

「うわっ…!?」


誰かと思ったら、幼なじみの沙菜だった。
「びっくりした…なんだよいきなり人の家に入ってきて」

そう言うと沙菜はにやにやしながら

「んー?唯都が寂しいかなぁって思ってこの私がわざわざ来てあげたの!!」