あれから何時間か遊んで、私の家の前に帰ってきた。 「今日はありがとう‼!楽しかったよ。」 杉崎君が無邪気に笑う。 「こちらこそ、色々ありがと。」 私も笑顔で答える。 「んじゃまたねー」 「ばいばい。」 杉崎君の背中が見えなくなるまで見つめていた。 ……今はこの気持ち、素直に言えないけれど。 ………いつか伝えるんだ。 私は心のなかでそう呟いて、家の中に入った。