・・・

仕事終わりの時間。

私も帰ろうと、準備を始めた。


「愛奈、ちょっといい?」

私に声をかけたのは、

仲良しの女子社員、まゆみ。


「どうしたの?」

私の質問に、

申し訳なさそうな顔をしながら、

呟いた。

「今日、彼氏とデートなんだけど、

この仕事が終わらなくて」

・・そんな事か。

私はまゆみの肩をポンと叩いた。