次の日の朝。


美利亜は制服を着てメガネをかけていた。


「ねぇ、お兄ちゃん。変じゃない?」


美利亜は後ろを振り返って聞いた。


「前髪、分けるかなんかしたほうがいいんじゃね?第一印象が大切っていうしな。」


「それは後でやるの。この組み合わせの制服がどうかって聞いてんの。」


「あ~あ、そっち?つーかそれ、俺に聞くか?」


美利亜は何十種類とありそうな制服の中から白のワイシャツに赤地に白のストライプの入ったネクタイ、黒地に赤と白のチェック柄のプリーツスカート、ベージュのカーデに黒のハイソックスを履いていた。


「いいんじゃねぇの。」


「うわぁ。何その適当さ。」


「なんでもいいから早く行けよ。遅刻すんぞ。」