美利亜たち5人は美利亜にあてがわれた病室に行った。


2人部屋の広い病室のベッドの1つを廉が占拠していた。


「廉くん、寝たの?」


「疲れたみたいで揺すっても何しても起きないの。帰らないと高槻(たかつき)さん心配するのに。」


愛梨栖は困り顔で言った。


すると聖夜が美利亜をベッドに移動させながら


「それならこっちから連絡しとくよ。ただ。」


聖夜は言葉を濁した。


その先はみんなに伝わったらしく


「それなら心配ないよ。廉はそんな人じゃないしね。」


優がそう言ったが、聖夜は


「しかし。」


食い下がろうとした。


「まぁ、いいじゃん。兄貴は心配性すぎなんだよ。」


「2人とも、そんなこと言ってないで早く他の方を送ってって。もうすぐ12時になるでしょう?」