愛梨栖たち4人は校門に着いて唖然とした。


「桂!なんでここに?」


「理由は後で。それより乗れよ。」


嵐は寄りかかっていた車を指差して言った。


5人が車に乗り込むと車はとあるビルを目指して発進した。


特に会話もなくビルに着くと嵐の案内で最上階に行った。


嵐はアンティーク調のドアを開けた。


中には4人の人がいた。


「龍!ねぇ、美利亜は?」


愛梨栖は食いつくように龍に向かって言った。


「隣の部屋。」


龍は淡々と答えた。


「じゃあ慎也、お前は美利亜を見といて。それからそこの4人、好きなところに座ってくれ。」


嵐は黙って部屋を出ていった。


4人は龍のそばに座った。


「さて、まずぼくのことは知ってるかな?」