あたしが寝室を覗いていると、リビングに置いてあるハヤトのケータイの音が鳴った。


「ハヤト!ケータイが鳴ってるよ!?」


「おー、すぐ行く」


ハヤトは寝室から出てくると、


あたしの肩に手を添えて、


「じゃ、行ってくる。見送りはいーから」


って言いながら、


首を傾けて、チュッ!と唇にキスしてきた。






…うわぁっ!


ハヤトに、またキスされちゃった。


真っ赤になったあたしを見て、


ニッと笑ったハヤトは、そのままなにも言わずに、リビングにはしり、ケータイを手にした。