誰にだって秘密はある。
私にも・・・。

「うっひょ~!やっぱ可愛いよな~!モカちゃん!」

「マジ天使だよな~!」

「本当に地味メガネとは大違いだぜ。はははっ!」

地味メガネとは私のこと。私は地味で根暗でしかもメガネをかけてるからって、「地味メガネ」なんて呼ばれてる。

でもーー

「モカ!早く!撮影始まるわよ!」

「は、はーい。」

そう、私はモカなのだ。
学校では地味で冴えない女の子。
芸能界ではキラキラした女の子。
それが私、加藤美紀(モカ)。

ーーカシャッカシャッ

「イイヨ~!モカちゃん!目線ずらしてみて~!」

ーーカシャッカシャッ

「OK!お疲れさま!」

「ありがとうございました!」

「モカ。よかったわよ。」

この人は私のマネージャーの斉藤さん。
私がデビュー出来たのもこの人のおかげ。

「ありがとうございます。」

「この後はOFFだからゆっくり休んでなさい。」

「はい。お疲れさまでした。」

「じゃあね。」

マネージャーが手を振ってくれたので私は、頭を下げた。

「はぁー。疲れた~。(ボスンッ)」

ベッドに倒れ込む。今日は久しぶりのOFFだからゆっくり休まないと。
私は疲れていたせいで、そのまま眠りについた。