結衣side

次の日.....


「うわっ。うっぜ。要、あの人、燃やしてもいいですか?」

「いやいやいやいや。どんなにウザくても、燃やしちゃだめだよ~☆って、杏樹?熱いっ!熱いってば!」

あ、杏樹ちゃんの周りから熱気が伝わってくる。

「杏樹~、その気持ち、わかるぞ。すっげー分かる」

「ええ。分かるわ。雷落としたいくらい...」

「杏奈も雷は落とすなよ!?って、何かピリピリするし。髪が逆立つだろ!?あ゛あ゛!俺の携帯がショートするから、やめろ!」


あ、今度は杏奈先輩の周りから静電気みたいにピリピリしてる。


ちなみに、2人は今日から登校です。


で、何故こうなっているかというと、
それは、5分前に遡る。


***************

5分前...


「おはようございます」

「あ、結衣先輩。おはようございます。それから二股会長も」

うわ~朝から嫌味たっぷり。

「おっはよ~☆」

「おはよう」

「はよ」

「おはようございますぅ」

「........」

わ~い。
今日は皆いる~。

ガラッ。

「あ、そういえば、今日は進入生が居ます。来てください」

誰だろ?
女?
男?

「はぁ~い♥倉川 美波でぇ~す♥よろしくお願いしまぁ~す♥」

「「「「「.........」」」」」

「と、いう事なので、よろしくしてあげてくださいね」

「あの、先生。生徒会にはもう席が無いのですが。その倉川先輩は何をするんですか?」

「あ.......考えてなかった。てへっ。」

「てへっ。じゃないです。だって、ProtectorsもAttackers、どっちも居ると思うんですけど。もうフルですよ」

「.......う~ん。じゃあ、杏樹ちゃん。美月ちゃんと同じクラスで隣の席にしてあげるから、動いてくれない?」

えっ!?
杏樹ちゃんが動くの?

「いやです!杏樹は動かさないで下さい!」
「そうです~☆動かさないで~☆」

「でも、美波さんが...」
「じゃあ、私はそれでいいです。動きましょう。では、さようなら~」

へ?
動いちゃうの?

「「「「「え~~~~~~」」」」」

皆、反対してるし。

『すぐに帰ってきますよ。確か、一番最初のクラスは実技対戦ですから、流石にあのクラスから追い出されると思います。なので、ご心配なく』

ガラッ。

出てっちゃった。