―――――――… それは学年が上がって、高校二年になってすぐのことだった。 学校の行事である球技大会が終わって、それなりに新しいクラスに慣れたと思った頃だった。 「ねえ、友梨って委員会入ってたっけ?」 「…入ってないけど、なんで?」 ざわざわと教室内が賑やかになる。放課後、いつものように鞄に荷物を入れていた自分に話しかけてきた結菜。 委員会はやってない。面倒だったし、やりたくなかったから。