中村と分かれた後、私はまた一人で帰っていた。

(あ、下の名前聞くの忘れてた。また明日にでも聞いてみよ。)

家に着いたらお母さんが台所で、ご飯を作っていた。

「あ、おかえりー」

そう言うと、私に背を向け作業を再開した。

「ただいま。」

台所を出て、自分の部屋へ行く。

「あー疲れた。ふわぁ・・・。」

大きなあくびをし、私はそのまま深い眠りに落ちてしまった。

「ん・・・?」

私はゆっくりと目をあけ、辺りを見回す。

「あ、私寝ちゃってたんだ・・・。うわっ!制服がしわだらけ・・・。」

私は着替えを持つと、風呂場へ向かい、シャワーを浴びた。

「今日はいろいろなことがあったなぁ・・・。」

パジャマに着替え、髪の毛を乾かした後、ベッドに向かいそのままゆっくりと眠りについた。

朝、見事に寝坊。

「なんで起こしてくれないの!?」

「行ってらっしゃい。」

「質問はスルーするの!?」

「早く行かないと遅刻するわよ~。」

「はぁ、行ってきます・・・。」

私はトボトボと歩き出した。

「加奈おっそ!何してたん?」

「寝坊してた。」

「アホちゃう?」

朱梨は笑いをこらえながら言った。ひどいヤツめ。
寝坊の何が悪い!よしこれを言おう!

「ねぼ・・・」

「あ、今日集会やで!はよ行こか。」

私の言葉がさえぎられた。KYなヤツめ。

そんなことを話しながら講堂へと向かった。