その、じー様の心の声を最後に・・・

映像も声も、ピタリと止んだ。


水面はただの水に変わり、もう、何も映さない。



- フラリ・・・ -


あたしの体が揺れて倒れこんだ。

しま子がガッシリと抱えて、両腕で包み込んでくれた。



水に浸していた手を見る。

あれ・・・? 濡れてないや。

不思議だなあ・・・。


そんな事をぼんやり考えていた。



「ずいぶんと青い顔だな」


狐面・・・。

あたしは、ゆらりと視線を動かす。


「目からもすっかり生気が無くなったな。そんなに衝撃だったか?」

「・・・・・」

「まあ、無理もなかろうな」

「・・・・・」