狐面に案内されて着いた奥方の別棟は・・・


『豪華絢爛』


のひと言だった。


全てのふすまや屏風には、全面に金箔銀箔が張られている。


天上には、やたら手の込んだ細かい彫刻。

びっっちりと小花模様が描き込まれている。


調度品も豪勢で、惜しげもなく金を使った蒔絵。


精密で精巧な模様と彫り物の、壺や大皿、置物。



金、銀、藍、朱、黒。



うっわ~~~・・・


目がチカチカしてきた。



門川君って今は自立して別棟に住んでるけど、子どもの頃はここに住んでたのよね?


彼がメガネをかけるハメになったのって、この環境が原因かも。