その日の夜。

私達にとっては、緊張感のある宴が始まった。



「芹沢さん、お酌します」


私は、皆に酌をして回っていた。


「おお」



芹沢はどんどん酒を飲んでいく。



「千春さん。ちょっとこっちに来て下さい」


沖田に呼ばれ、私はそこに行った。


「沖田、どうかしたか?」

「この宴、何の為のものか、千春さんも知ってるんですか?」

「…ああ」

「くれぐれも慎重に、行って下さい。芹沢さんが帰る時に、私達もその後をついて行くので」

「分かった」