あたしは、ある場所に向かっている。






その場所は、今若い女達に人気な
オシャレなカフェ。





そのオシャレなカフェで、ある人と待ち合わせをしている。





オシャレなカフェに着いて中に
入ると………





(こんにちは、捺海さん。)





「こんにちは、高宮さん。」






今朝、何故か高宮さんから
電話が掛かって来た。




あたしは、高宮さんに番号を
教えていない。




っと言うか、面識がない。




きっと、最低男から聞いたのか
金の力で調べたか、どっちかだろう。






「あの、話しって何ですか??」






(あの、知っているのか分かりませんが……


私、尚希さんの婚約者なんです。)





そんなの、知ってますよ。




昨日、パーティーに行ったし。




しかも……お嬢様で品がある人が
濃厚なキスをしているのを
この目でバッチリ見ちゃったし。






「政略結婚なんですよね?」





(そうなんです。

だったら……話しは早いですね。

私、尚希さんと一緒に住むことに
なったんです。)





高宮さんは、上品にニッコリと
微笑んで、あたしを見た。





その微笑みを見て、何だか怪しいと
思う自分は可笑しいのだろうか。




何だか、この女は何かを隠して
いるような気がする。




まぁ、女の勘って奴。





(それで、尚希さんから聞いたんですけどー………



捺海さんって尚希さんと同居しているんですてね?)