体育館に入ったあたしは絶句した。


ハルの言った通り、男しかいなかったから。


何この展開!


ありえないよ!?


「マナちゃん、だるいけど入学式これでも出る?」


出るしかないだろう、ハルよ。


さすがに、初日からサボるのも気が引ける。


「ハルが守ってくれるんでしょ?」


「もちろん」


「なら行く」


ハルはにっこり笑いながら、あたしより一歩前を歩く。