平凡な日々。 三年前の出来事が嘘のようだった。 夏の爽やかな日差しが差し込む7月。 もうすぐ夏休み。 今日も授業をきちんと受け、私は帰路についていた。 成績もよくなったし、後はちゃんと進路を決めればいいかな。 三年生と言えばやはり進路だ。 帰り道でも考えるほど悩むほどだった。 その時…… 「ね、君1人?」 ……え? 私は立ち止まり、声のした方を見た。