夏休みになってしまった。 俺にはあまり無い有意義と言う言葉が出てくる時期だ。 『來未、何処生きてぇ?』 「え?私は何処でも良いよぉー」 來未はニコニコしながら俺の足の間に座っている。 正座しても、俺の背丈に届かない來未の小ささに、少しビックリした。 「行きたいところ出来たら言うね」 來未はニコッと笑って言う。 まぁ、始まったばっかだし、良いか。 そんな事を思いながら來未の頭を撫でて居た。