「はぁ……やっとくっついたのか」 奏汰に報告すると、呆れた顔で俺等を見たが、そのあとは微笑んで、 「おめでと」 と言って来た。 『おう』 「ぅ、うん…」 來未は、顔を真っ赤にしながら俯いて居た。 ピルルルルル…… 「あ、俺だ。ちょっと出るな」 こくんと頷くと、電話に出る奏汰。 「あ、真耶?」 真耶とは、奏汰の彼女であり、俺の中学のクラスメートだ。