姫華side


「つきましたよ、お嬢様」


あいかわらず、様付けだし。


呼び捨てでもいいのにね。


いくら私が組長の娘でも、亮の方が年上だし、昔はタメだったのになー。


実は亮とは幼なじみだったり。


元々は亮のお父さんが、私のお父さんの右腕だったんだけど、抗争で亡くなってしまったから。


それで、亮が右腕となり、タメ口から敬語に変わってしまったんだよね。


あーあ、昔が懐かしいなー。


「…ありがとう」


本人がそれでいいなら、私は何も言わないけどね。


「「お帰りなさい!!お嬢様!」」


「ただいま。お父さんは組長室?」


「はい。組長室にてお待ちです」


「ありがとう」


さて、話とは何かな。