夏休みも終わって、新学期。


本来なら…日向君に会えるのが楽しみで楽しみで仕方なかったはずなのに…。



「はぁ……。」


今日の私は、朝から溜め息ばかり。


お昼休みになった今も、どんよりとした気持ちが心の中を覆いつくしている状態だ。


日向君のこと、あんな風に言っちゃうなんて…。


もう口から出てしまった言葉だから、どうすることも出来ないけれど、やはり後悔してしまう。


恥ずかしさも勇気に変えて、告白できたら良かったのに…。


溜め息と共に机に顔を突っ伏すと、ポンポンと肩を叩かれる。


ゆっくり顔を上げると、美波が心配そうな表情で私を見ていた。


「ちょっと、星愛!お昼だっていうのに、ご飯も食べないでどうしたのよ…!もしかして、体調…悪いの?」


「ううん、違うの…。体調は普通だから大丈夫だよ…。」


慌てて首を横に振ると、美波は私の机にお弁当箱を置く。


「それなら、ちゃんとご飯食べないと午後の授業…乗り切れないよ…!久しぶりに一緒に食べよ?」


「うん…。」


明るく笑う美波に、小さく頷いた。