夏休みも終盤。


とうとう、花火大会の当日になってしまった。


「ついに、この日が来ちゃったよ…。」


浴衣に着替えて、花火大会に行く準備を済ませた私。


自分の部屋にある鏡の前で、ポツリとその言葉を口にした。


あぁ、ものすごく緊張する…。


ドキドキして、夜も殆ど眠れなかったんだよね…。



はぁ…と溜め息を漏らしながら、胸元をゆっくりと擦った。


これじゃあ、日向君に告白する前に、心臓が破裂しそう…。


もうちょっと落ち着かなくちゃ…。


大丈夫…。


きっと、日向君に自分の想いを伝えられる…。


心にそう言い聞かせて、大きく深呼吸をした。