宮城から帰った遥は、祖父の書斎にいた。



「おじい様、今回も優勝できなかった、


でも二位にはなれたから、


翔矢さんはそれで満足してるみたい」



「それはどうしてだ?


勝負である以上優勝しなきゃ意味がないだろ」



「それがね、今回はマシンの調整がうまくいかなくて、


表彰台に上がる事も難しかったらしいの」