栃木のレースから帰った遥は、


祖父のもとを訪れていた。


「おじい様ただいま、


翔矢さん今回は優勝できなかった、


最初はトップだったけど追いつかれて、


最後まで争ったけど2位になっちゃった」


「そうか、それは残念だったな、


だが勝負の世界というものはそういうものだ、


毎回勝てるものではない、


遥にもわかるだろ?」


「うん、もちろんわかるよ、


でもやっぱり負けると悲しいな、


翔矢さんも悔しいって言ってた」


「そうだろうな?


悔しいと思えなかったら上には進めないだろうしな」