「莉緒。お弁当食べよ♪」


翌日の昼休み

昨日とは違うグループの女子たちに話しかけられる。




「あ、ごめん~今日は先約あるんだ」

「そっか。じゃあまた誘う~」

「うん」


私はその子たちと別れ、かばんを持って向かったのは…




「朝比奈さんっ」


廊下側の席の、朝比奈さんを迎えにいく私。



「良かった。忘れられたらどうしようかと思ってた…」

「ハハ、さすがに忘れないよー」


私と朝比奈さんは、かばんを持って屋上に向かった。








「うわぁ~いい天気♪」


今は5月の後半。

暑くも寒くもない、ちょうどいい季節。


朝比奈さんと屋上のすみの日陰に腰をおろし、お弁当を広げて食べ始める。





「朝比奈さんて、下の名前なんていうの?」

「愛梨(あいり)だよ」

「愛梨か」