「お前さ。 落ち込んだときだけ、ウチの店に来るのはやめろ」 色とりどりの綺麗なお花が咲き誇る中庭で。 無愛想な男の子は、しゃべるのもかったるいといった様子で、ノートにペンを走らせる。 「……お……落ち込んだときだけって……」 まぁ、そうだけど……。 その前に……。 ウチの店って……。 「このお店、あなたのおウチ!?」