「心優~。
昨日、どうだった~!?」


にっこにこの……満面の笑みで、のんちゃんがお財布をプラプラ揺らす。


お昼休みの……桜花女学院2-Cの教室。


いつものように、桜花の敷地内にあるカフェにランチを食べに行こうと、カバンの中からお財布を取り出すと……。


「我ながら、ナイスアイデアだと思わな~い?」


くにゃくにゃと……意味ありげな気持ち悪い猫なで声を出して、のんちゃんがあたしの腕を、ひとさし指でツンツンつついた。