「あいつら、どうなったかな」
「うまくいってるといいな」

早川との帰り道。

バイクを押しつつ、歩く。

早川とあたしの距離、およそ10cm。

少し動けば、肩がぶつかりそうだ。

「なぁ……あたし、月菜たちが付き合えば
 早川と付き合うことにする」
「はっ!?」
「月菜がこんな短時間で前へ進んでるのに
 あたしだけ、いつまでも………

 引きずってるわけにゃ、いかないし」