ああ幻覚だ。夏の暑さにやられたんだ。
そうだ。きっとそうだ。
でなければアリエナイ。


此処は俺の住む家の筈だ。なのに何故買い物から帰ると、俺とは仲の悪い弟が床に正座していた。


さらに、向かい側のソファーには、二足歩行で日本語を話す水色の猫と白い猫がいた。


…猫?


つか猫だよな。どう見ても見かけは猫だ。