目を閉じていると、

ゆっくり風神さんが着地して

無事、人間界に到着した。





「…はぁ、怖かった…」

「ったく、なんのために
 手を繋いでやったかわからん」




呆れるように言う風神さんに

エヘへ…と少し笑う。申し訳ない。



「で、学校とやらはどこだ?」

「え、あ…このまま行くんですか!?」

「なにかまずい事でもあるのか?」

「まずい事って……ああー!!」





またもや大きな声を上げる私に

ウザそうな顔の風神さん





「か、鞄!教科書!お弁当!!」






すっかり忘れてた………