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「みゆき先生、本当にお世話になりました。」


「正直先生が肺炎にならなくて良かったよ。あんまり無茶しないようにね。」


「乾杯」と言って、私達はカクテルグラスを持った。


久しぶりの康介さんのカクテルは、胸にジーンと染みる。


正直先生が倒れた、あの日。


病院の医師の診断は『肺炎の一歩手前』で、即入院を言い渡された。


まさかの入院に私も正直先生もビックリだった。