◇◇◇◇◇


「‥あ、んっ。」


今日も私は”抱かれてはいけない人“の腕の中にいた。


パリッとしたシーツが素肌に冷たく絡まる。


私は心から彼を愛してる訳じゃない。


愛よりも‥ただ快楽に溺れたい。


家族がいる人との密会という“罪の意識”が‥今の私を支えている。


『悪い女になりたい』


そんな自分勝手な願望で、埋められない心の穴を隠していた‥。